地域拠点契約事業
芸術のいろんな可能性をもっと地域で!
地域拠点契約事業
大阪フィルハーモニー交響楽団×八尾プリズムホール
文学座×八尾プリズムホール
プリズムホールでは、トップクラスの芸術団体と連携し、芸術の力でまちや人をかがやかせる
ために、平成17(2005)年から大阪フィルハーモニー交響楽団(国内初)、
また平成22(2010)年からは文学座と(長岡、可児に続いて3例目)、
それぞれ地域拠点契約を結んでいます。
地域拠点契約事業が八尾のまちに与える魅力
劇場は、建物だけでは劇場になれません。そこで実演するソフトがなければただのハコです。
海外では劇場や音楽堂が抱える劇団や楽団、バレエ団などがあり、芸術家が日常的にまちに溶け込んでいる姿があります。
芸術家は公演の無い時期に、学校や福祉施設を訪れたり、市民を団体の稽古場やワークショップに招いたり、交流します。
優れた芸術家は、素晴らしい音楽、演技など、その技術で人を魅了しますが、専門を極めた人としての魅力もあります。
知的であり、哲学的であり、思慮深く、機知に富み、あるいは明るく朗らかで、と非常にチャーミングです。
そういう芸術家との交流は関わる人の心をかがやかせ、悩みを吹き飛ばすことすらあります。
そのような作品および芸術家のもつ力を、大阪フィルハーモニー交響楽団・文学座と地域拠点契約を行うことで
八尾に還元します。
この2団体に依頼した理由は、両団体の芸術的質の高さと地域との豊富な実績、連携を可能にする団体規模にあります。
大阪フィルハーモニー交響楽団は関西を代表する老舗オーケストラ
ですが、開館以来実施している八尾演奏会により
八尾に関わってきました。
また高い芸術性とともに関西随一の楽団員の規模で、
市内吹奏楽部への指導や中学校への授業の実施などを可能としています。
文学座は約200名以上の俳優や演出家が所属し、年間100回を超える公演を行う、
名実ともに日本のトップレベルの劇団です。
団体自らが実施するワークショップのノウハウと、
長岡市、可児市との豊富な地域連携の実績があります。
プリズムホールの地域拠点契約の実施内容
~大阪フィルハーモニーとの取り組み~
大阪フィルハーモニー交響楽団は、プリズムホールのオープニングプログラムとして演奏して
以来毎年欠かさず八尾演奏会を行っています。
それを核に、平成17年度から大阪フィルとしては初の普及啓発的取り組みを
プリズムホールで行いました。
これら一連の取り組みを地域拠点契約事業として位置づけることとし、
平成22(2010)年改めて締結しました。
吹奏楽の指導や中学校での課外授業などの青少年に向けた事業で成果をあげています。
(主な事業)
・大阪フィルハーモニー交響楽団八尾演奏会(本公演)
・吹奏楽クリニック(市内吹奏楽部への指導)
・芸術文化の課外授業・病院ロビーコンサート、など
~文学座との取り組み~
文学座とは平成22年から拠点契約を結んでいます。文学座が誇る俳優陣や演出家による
バラエティ豊かなプログラムで、演劇公演を核に、さまざまな切り口でのワークショップ、
朗読、読み聞かせなど実施し、好評を博しています。
(主な事業)
・文学座演劇公演(文学座公演)・文学座公演の演出家や出演俳優によるワークショップ、朗読の会
・芸術文化の課外授業・図書館、福祉施設へのアウトリーチ、など
大阪フィルハーモニー交響楽団 プロフィール
1947年朝比奈隆を中心に「関西交響楽団」という名称で創立、1960年改称。
創立から2001年までの55年間朝比奈隆が音楽総監督・常任指揮者を務め、大阪フィルは
個性と魅力溢れるオーケストラとして親しまれてきた。
大植英次音楽監督時代には、「星空コンサート」「大阪クラシック」といった
大型プロジェクトで注目を集めた。2014~2016シーズンは井上道義を首席指揮者に迎え、
「ショスタコーヴィチ/交響曲第4番」「交響曲第7番」「交響曲第11番」の録音を相次いでリリース、
高い評価を得た。
2018年4月、尾高忠明が音楽監督に就任。現在、フェスティバルホール(大阪・中之島)を
中心に全国各地で演奏活動を展開。
平成29年度文化庁芸術祭・優秀賞、2017年度関西音楽クリティック・クラブ賞本賞、
大阪文化賞、大阪文化祭賞受賞。
文学座 プロフィール
1937年の創立以来日本の現代演劇を常にリードし、国内でも有数の歴史のある創造集団であり、
日本演劇史に残る数多くの舞台を世に送り出している。
新しい才能の発掘と育成にも力を注いでおり、現在、江守徹、角野卓造、渡辺徹、本山可久子、寺田路恵らが
劇団員として幅広く活躍している。