アフターレポート from FMちゃお vol.13 

令和6年2月21日(水)&2月24日・25日

 

 リズム@プリズム レポートpart 2! 

 「夢幻の舞 望郷のうた」舞台稽古&本番当日 

 

  

 

 

vol.12のアフターレポート(こちらからチェック!)で初日稽古の様子をお伝えした、市民とつくるダンス作品リズム@プリズムシリーズ『夢幻の舞 望郷のうた』。

今回は本番を目前に控え、小屋入りしての初稽古の様子! そしていよいよ迎えた本番初日の様子をお伝えします!

 

 

 改めて「リズム@プリズム」とは?『夢幻の舞 望郷のうた』とは? 

 

「リズム@プリズム」とは、赤ちゃんから人生の大先輩までいろんな身体や心を持った市民が心をひとつに創り上げるダンス作品シリーズです。

プリズムホールならではの作品として、ものづくりや自然、河内音頭など、毎回様々な八尾の魅力をテーマにした作品づくりを行ってきました。

 

今回は「まちで魅了する舞台」シリーズとのコラボ企画! 八尾の偉人・道鏡をメインテーマに、八尾に生き続ける道鏡の魂、八尾に根付く人々の生き様、ループする生命を、

「アライブペインティング×ダンス×音楽」で壮大な八尾の歴史スペクタクルとして描き出します!!

 

演出・振付を担当されるのは4年振りにプリズムホールに登場、なにわのコリオグラファー“しげやん”こと北村成美さん

これまでも「リズム@プリズム」で2作品の振付・指導などされています。本番のステージにはご本人も出演されますよ!

 

 

  実際の舞台での初稽古開始!  

 

1月20日の初稽古から稽古を重ね、約1ヶ月が経った2月21日。実際に本番を行うプリズムホール地下2階の小ホールで、ついに舞台での稽古が始まりました。

ダンスとコーラスで参加される市民出演者の皆さんはこの日は20名ほどが参加。

 

全身を使ってステージ上でのウォーミングアップから始まり、それから全員で自由に舞台上を歩き回ります。

 

 

 

 

 

客席から目で見て感じる舞台の大きさと、実際に舞台に上がって体感する大きさはやはり違いがあります。

また、この日も本番同様に舞台上には楽器マイクがセッティングされており、そうした舞台上の大切なモノの位置確認舞台で自分が動ける場所の確認

今までの稽古では分からなかったことを実際に舞台を歩いてみることで頭と身体に覚えさせます。

 

 

 

 

 

 

 

この日は全体の半分ほどのシーンを、市民出演者の皆さんの場当たりを中心に1シーンずつ丁寧に確認していきました。

本番さながらに照明や音楽も入れ、舞台での立ち位置と動き方を確かめながらイメージを膨らませ、振付に乗せる感情をロジカルに読み解きながらどんどん表現を豊かに広げていきます。

 

踊って、歌って、戦って。約2時間半の充実した稽古にクタクタになりながらも、皆さんのパフォーマンスにもどんどんが入っていきました!

 

「この公演は舞台に上がってからも、お客さんが入ってからも、最後の最後まで作り続ける」と最初に北村さんはおっしゃっていました。

それでこそ本当に良いモノが作れる。良いモノを届けられる。本番までの残り数日の間で、さらにさらに素晴らしい舞台に仕上がっているでしょう!

 

 

   いよいよ『夢幻の舞 望郷のうた』開演!!   

 

2月24日(土)・25日(日)に公演の『夢幻の舞 望郷のうた』。

 

ここからは24日の本番初日の舞台を見てきた感想やその様子をお伝えしたいと思います!

 

開演前、会場である小ホールには200人ほどのお客さんが集まっており賑やかな雰囲気でした。

今回、子どもたちの「舞台鑑賞デビュー」を応援ということで各回100名の小・中学生とその保護者の無料招待も行われており、お子さんも多く来場されていましたよ。

 

舞台の見どころは「アライブペインティング×ダンス×音楽」の融合、それによって描かれるどん底の境遇から法王に上り詰めた道鏡と八尾の人々の生き様・・・。

舞台にはフィドル奏者・大森ヒデノリさんらのアーティスト、市民出演者の他に八尾児童合唱団(サポート:卒団生合唱団ハミール)の皆さんも出演されました!

 

 

 

 

原始時代の八尾から現代の八尾を辿る中、無音の暗闇から一音一音重ねていくことで音楽が生まれたり、出演者の皆さんが自身の身体を最大限使い、

植物や建物を表現したり、時には軍鶏になって闘鶏を始めたりと、様々な場面展開が見る人をその世界に引き込みます。

 

背景に映し出される動く絵画”アライブペインティング”が舞台をよりドラマティックにしてくれています。

客席の一番後ろで中山晃子さんがライブで描かれていて、実は稽古でも、本番の1日目と2日目でもそれぞれ少し違う絵でした。ライブの醍醐味です!

 

 

 

              

 

音楽に合わせて踊り、踊りに合わせて背景のアライブペインティングが流動・変色し、さらにその背景に合わせた音楽を奏でる。

ライブならではの芸術の循環がとても美しく、心地の良い空間を作っており、『夢幻の舞 望郷のうた』のテーマである「ループする生命」そのものだと感じました。

市民出演者の皆さんも作品と一体化しており、一生懸命稽古に励んできたことが伝わってきます。

 

 

 

              

 

そして、稽古を積み上げてきても、最終的には本番の舞台でお客さまの前でこそ完成するのだということを納得し、三日前の稽古で北村さんが仰っていたことが腑に落ちた気がしました。改めて北村成美さんの演出・振り付けの妙とパワーに圧倒された次第です。

 

             

 

 

舞台終了後は、ロビーで出演者・お客さまとで感想を話し合っていて、「楽しかった」「いい舞台を見れた」という声がたくさん聞こえてきました。

市民主演者の皆さんにとっても、貴重な経験と共に一生に残る思い出となったことでしょう!

 

市民とつくるダンス作品 リズム@プリズムシリーズ『夢幻の舞 望郷のうた』。

アライブペインティングによる背景とすばらしい音楽、そして全身で表現するダンスで、八尾の歴史を壮大に作り上げた見事な舞台となりました!